オランダ・アムステルダムの「西教会の鐘&カリヨン」をご紹介致します。
ベルギーと並んで、オランダもカリヨンの発祥地、カリヨンの本場です。
1970年に開催された大阪万博のオランダ館で、オランダ製のカリヨン28鐘が出展されました。
これが、日本に紹介された、最初の本格的なカリヨンです。
オランダには、数多くのカリヨンがありますが、
一つ挙げるとすれば、アムステルダムの西教会のカリヨンでしょう。
西教会の鐘楼は、1638年に建造されました。
塔の高さは約85メートルで、アムステルダムで最も高い鐘楼です。
この鐘楼に、1658年に鋳造された鐘と、1959年に鋳造された鐘とが組み合わされて、
50鐘のカリヨンが付いています。
毎週火曜日の正午から約1時間、アムステルダム市のカリヨン演奏者ボウデヴェイン・ツヴァルツ氏が、
カリヨンのライブ演奏を行っています。
カリヨン以外にも、1636年に鋳造された、アムステルダムで最も大きな鐘と言われている、
7.5トンの時報(時打ち)用の鐘も付いています。
西教会と、西教会の鐘が世界中に知られるようになったのは、「アンネの日記」によるところが大きいようです。
アンネ・フランクの一家が、ナチス・ドイツの目から逃れて隠れた「隠れ家」は、
西教会のすぐ側にありました。隠れ家の小窓から、西教会の鐘楼がよく見えます。
隠れ家に移って5日目の1942年7月11日の日記には、
「お父さんもお母さんも姉のマルゴットも、15分ごとに時を打つ、西教会の鐘の音にまだ慣れません。
私は慣れるどころか、最初から、鐘の音がとても素敵に聴こえます。
とくに夜は、鐘の音が私に何か安らぎを与えてくれます」と書かれています。
西教会の鐘の音に、「隠れ家」のアンネ・フランクは、安らぎを感じていました。
また西教会は、画家レンブラントが埋葬されていることでも知られています。
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アムステルダムで最も高い鐘楼の西教会 |
運河越しに立つ西教会 |
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西教会の鐘楼 |
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スイングベルも設置されています |
ハンマーと、階下のベイヤード(カリヨン・キーボード)が鉄線で
連結されていてキーボードのバトンを叩いて打鐘します |
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カリヨン・コンサートの告知板 |
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カリヨン演奏者ボウデヴェイン・ツヴァルツ氏 |
バイオリンとの合奏 |
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現在は、改装されて、「アンネ・フランク・ハウス」として一般公開され、
毎年約60万人の見学者が訪れています |
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西教会の側に立つアンネ・フランクの像 |
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