世界名鐘物語
イギリス
ロンドン「ビッグ・ベン」

ビッグ・ベン(Big Ben)の大鐘は、1858年4月10日に鋳造されました。
鐘の高さ228.6センチ、鐘の直径(口径)274.32センチ、鐘重量13.5トン、音名Eです。
外打ちハンマーの重量は、200キロです。

ビッグ・ベン(Big Ben)の命名は、
当時の議会の大男ベンジャミン・ホール(Benjamin Hall)卿のニックネームに由来している言われています。
この愛称ビッグ・ベンは、グレート・ベル(Great Bell 大鐘)にだけではなく、
グレート・クロック(Great Clock 大時計)、タワー・クロック(Tower Clock 塔時計)の意味でも使われています。

「ウエストミンスター・チャイム(Westminster Chimes)」あるいは
「ウエストミンスター・クォーター(Westminster Quarters)」は、4鐘からなっています。
ファーストクォーター・ベルは、直(口)径1.1メートル、重量1.1トン、音名G#
セカンドクォーター・ベルは、直(口)径1.2メートル、重量1.3トン、音名F#
サードクォーター・ベルは、直(口)径1.4メートル、重量1.7トン、音名E
フォースクォーター・ベルは、直(口)径1.8メートル、重量4トン、音名Bです。

この4鐘がウエストミンスター・チャイムを奏で、その後にビッグ・ベンが時報(時打ち)を鳴らします。

現在の、新しい時計塔ビッグ・ベンが完成したのは、1859年の4月です。
設置当時の時計は、鋳鉄製の分針が重すぎて動きませんでしたが、
軽い銅製のものに変えて、正確に動くようになりました。
1959年5月31日のことでした。
今年(2009年)は、議会で150周年記念式典を催します。

国会議事堂(旧ウェストミンスター宮殿)
テムズ河畔の国会議事堂、右側が時計塔ビッグ・ベン
時計塔ビッグ・ベン 時計塔ビッグ・ベン
夕日に輝くビッグ・ベン 夕日に輝くビッグ・ベン
四面塔時計
ビッグ・ベンの鐘の音が響く

♪サウンドをお楽しみ下さい♪

ホワイトチャペル社

このビッグ・ベン(Big Ben)の大鐘を鋳造したのは、イギリス・ロンドンに現存する
ホワイトチャペル社(Whitechapel Bell Foundry Ltd)です。
ホワイトチャペル社は、アメリカ・フィラデルフィア市にある
「自由の鐘(Liberty Bell)」を鋳造したことでも知られています。

ビッグ・ベンはホワイトチャペル社で、
1858年4月10日鋳造
ホワイトチャペル社の鋳造工場
ロンドンのホワイトチャペル・ロード
にあるホワイトチャペル社
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