モーツァルトの曲が流れる、オーストリア・ザルツブルクのグロッケンシュピール(Glockenspiel)をご紹介致します。
グロッケンシュピール(Glockenspiel)はドイツ語で、「組み鐘」、「鐘演奏」を意味します。
フランス語、英語のカリヨン(carillon)です。
ザルツブルク(Salzburg)は、「塩の城」を意味しています。
「塩の川」を意味するザルツァッハ(Salzach)が新市街と旧市街を分けて流れ、
旧市街側のメンヒスベルクの丘の上には、ホーエンザルツブルク城が偉容を見せています。
古くから、塩の産地として知られていますが、近年は、音楽の街として知られています。
モーツァルトを生み、ミユージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台にもなりました。
世界的に有名な「ザルツブルク音楽祭」は、例年で7月後半から8月いっぱい開催されます。
この音楽の街ザルツブルクに、歴史的なカリヨンが付いています。
新レジデンツ(宮殿)の鐘楼に付いている、35鐘のグロッケンシュピール(Glockenspiel)です。
領主司教ヨハン・エルンスト・トゥーン伯が、1695年にベルギーのアントワープで、
有名な鐘鋳造職人メルキオール・デ・ハーゼから購入しました。
その後、地元の職人達によって、カリヨン演奏用の真鍮製の回転ドラムが製作されました。
このドラムに7、964個の穴が開けられています。
オルゴールの原理で、穴にピンを挿し込み、ピンに引っ掛かった鉄線がハンマーを引っ張って、
鐘を打つ仕掛けになっています。
初めて演奏されたのは、1705年です。
約40曲が演奏されますが、その中には、ミカエル・ハイドンやモーツァルト親子が、
ザルツブルクの鐘楼のために作曲した曲も入っています。
アマデウス・モーツアルトが作曲した曲は、「モーツアルト・チャイム」として親しまれています。
1873年には、演奏時間を指定する時計が設置され、時間になると自動的に演奏されるようになりました。
現在、午前の7時と11時、午後の6時、毎日3回演奏されています。
|
鐘楼から撮影したホーエンザルツブルク城 |
|
レジデンツ広場に建つグロッケンシュピール鐘楼 |
|
バロック様式のレデシデンツ噴水、そして鐘楼 |
|
合計35鐘です |
|
一番大きな鐘は380kg、一番小さな鐘は16kgです |
|
演奏装置につながる鉄線がハンマーに取り付いています |
|
ハンマーが外側から鐘を打つ仕組みになっています |
|
大きな鐘には、大きなハンマーが付いています |
|
マスタークロックとカリヨン制御装置 |
|
ドラムが回転すると、ドラムに挿し込まれたピンに、
レバーが引っ掛かり、鉄線が引っ張られ、鉄線の
先のハンマーが鐘を打つ仕掛けになっています
|
|
「本日のカリヨン演奏」掲示板 |
♪サウンドをお楽しみ下さい♪
〒123-0865
東京都足立区新田3−35−32−910
(株)カリヨン・センター
TEL: 03−3911−5623
FAX: 03−3911−5623
Eメール:carillon@carillon.co.jp