「時鐘(時の鐘)」の、前奏として始まったと言われています。
時鐘(時の鐘)が、前触れなく打ち始めると、最初の数回を聞き逃し、
全部で何回(何時)打ったかわからなくなることがあります。
時鐘の前に、「これから、時の鐘を打ち始めますよ」と注意を促す為に、
前奏として、4鐘の組み合わせのメロデーを鳴らしたと言われています。
時鐘と前奏4鐘の組み合わせは、有名な、ロンドンの英国国会議事堂の時計塔に付いている、
4鐘の「ウエストミンスターチャイム」と、時鐘の「ビッグベン」に残っています。
4鐘がウエストミンスターチャイム・メロディーを前奏し、
その後に、ビッグベンが時鐘(時の鐘)を打ちます。
フランダース(フランドル)地方で誕生したカリヨンは、
その後、オランダ、フランスなど、ヨーロッパ全域に広がって行きました。
日本では、1970年大阪万博のオランダ館で、カリヨン28鐘が紹介されたのがきっかけとなって、
以後、全国各地に設置されるようになりました。