Chinese Carillon (Chime Bells)
中国のカリヨン
曽侯乙「編鐘」
中国の歴史的文化遺産とされているのが、曽侯乙墓の編鐘です。
曽侯乙が亡くなり、埋葬されたのは、
紀元前433年と記されていることから、
編鐘の製造は、その年かそれ以前に行われたことが分かります。
1977年に湖北省随州市で、中国人民解放軍によって曽侯乙墓が発見されました。
翌年の1978年に湖北省博物館の手によって、編鐘全65鐘が無傷で出土しました。

現在、曽侯乙墓の編鐘は、武漢市の湖北省博物館に展示されています。

出土現場(現在の随州市)
出土現場(現在の随州市)
湖北省博物館
曽侯乙編鐘65鐘は、2007年9月にオープンした新館綜合陳列館に展示されています。
湖北省博物館
湖北省博物館
湖北省博物館本館
湖北省博物館本館
曽侯乙墓館 曽侯乙墓館のポスター
曽侯乙墓館 曽侯乙編鐘のポスター
曽侯乙墓出土の写真
曽侯乙墓出土の写真
曽侯乙編鐘65鐘 曽侯乙編鐘65鐘
曽侯乙編鐘65鐘 曽侯乙編鐘65鐘
裏側から見た曽侯乙編鐘 正面から見た曽侯乙編鐘
裏側から見た曽侯乙編鐘 正面から見た曽侯乙編鐘
編鐘の音楽性
曽侯乙の編鐘には、5音音階、7音音階、
さらには西洋音楽の12平均律に匹敵する、独自の12律が存在し、
すでに転調の発想があったことが実証されています。
音域は5オクターブにも達し、すべての音に異なる音名が付けられ、
当時、すでに高度な音楽理論があったことが裏付けられています。
高度な音楽理論を元にして、この編鐘は製造され、実際、
多種多様な音楽が演奏さていたいたことが窺われます。
編鐘的12半音音列 編鐘的五声、七声音階
編鐘的12半音音列 編鐘的五声、七声音階
1鐘2(双)音
編鐘の鐘と、ヨーロッパの鐘の大きな違いは、ヨーロッパの鐘は、1音しか出せませんが、
編鐘の鐘は2(双)音せることです。「正鼓音」と「側鼓音」です。
曽侯乙の鐘の正鼓音と側鼓音の開きは、長三度か短三度になっています。
「赤」正鼓音、「青」側鼓音
「赤」正鼓音、「青」側鼓音
鐘の種類
曽侯乙編鐘では、はく鐘、甬鐘、鈕鐘の3種類が使われています。
曽侯乙編鐘では、後側から3人、正面から2人、合計5人で、
橦木や槌で鐘を打って演奏していましたので、演奏しやすいように、
鐘の形状と取り付け方が工夫されています。
左から、はく鐘、甬(よう)鐘、鈕(ちゅう)鐘
左から、はく鐘、甬(よう)鐘、鈕(ちゅう)鐘
現在の中国の編鐘
曽侯乙の編鐘が出土して以来、中国では、複製品(レプリカ)作りが盛んに行われています。
編鐘のレプリカを使ったライブ演奏も、中国各地で行われています。
ライブ演奏 踊りの入ったライブ演奏
ライブ演奏 踊りの入ったライブ演奏
ライブ演奏
ライブ演奏
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中国のカリヨン
編鐘
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