Chinese Carillon (Chime Bells)
中国のカリヨン
編鐘
編鐘の歴史は古く、すでに西周朝初期(約3千年前)の出土に見られます。
中国全土で出土した編鐘は、400〜500を数えます。
歴史的には、後の漢や魏の皇帝が禁止令を出したこともあって、
青銅を大量に使う編鐘の鋳造は、その後2千年以上もの間、途絶えてしまっていました。
第二次世界大戦以降、編鐘の出土が増え続け、1978年の曽侯乙墓の編鐘の出土がピークとなりました。
今では、編鐘のレプリカ作りが盛んに行われています。
中国人の、「編鐘」の英語呼称は、チャイム・ベル(Chime Bells)ですが、
私達は、チャイニーズ・カリヨン(Chinese Carillon)と呼んでいます。「中国のカリヨン」です。
武漢「湖北省博物館」
1978年の夏、湖北省博物館が中心になって、湖北省随州市北西部にあった曽侯乙墓を発堀しました。
曽侯乙墓は、規模が大きく、保存状態も極めて良く、青銅器、武器、楽器、漆器など、
15,000点余りが出土しました。
中でも、65鐘からなる中国のカリヨン「編鐘(へんしょう)」は、
中国建国(1949年)以来、考古学上の10大発見の一つとまで言われています。
編鐘65鐘は、上段の「鈕鐘(ちゅうしょう)」19鐘、中段の「甬鐘(ようしょう)」33鐘、下段の「甬鐘」12鐘と、
下段中央の「はく鐘」1鐘から成っています。「はく鐘」には31文字の銘文があり、紀元前433年に楚の恵王が、
曽侯乙の逝去を知り、特別に「はく鐘」を造って贈り、祭ったと記されています。
湖北省博物館
湖北省博物館
曽侯乙編鐘65鐘
曽侯乙編鐘65鐘
上段は鈕鐘、中段と下段は甬鐘
上段は鈕鐘、中段と下段は甬鐘
ライブ演奏
ライブ演奏
鄭州「河南省博物館」
現在までに、中国全土で出土した編鐘の数は、400〜500組(セット)と言われています。
その殆どが、出土した地元の博物館などに展示されています。
その一つ、鄭州市河南省博物館には、「王孫誥」の編鐘26鐘が展示されています。
1978年に、河南省淅川県下寺で出土したもので、
春秋時代(紀元前5世紀)に、 王孫誥が諸侯の賓客を款待する為に造らせた、と銘文に記されています。
河南省博物館
河南省博物館
「王孫誥」の編鐘26鐘
「王孫誥」の編鐘26鐘
西安鐘楼
一方、中国の歴史的文化遺産である編鐘の、レプリカ(複製品)作りも盛んです。
レプリカを使って、ライブ演奏を行っています。
古都長安(西安)の「鐘楼」でも、レプリカを使った、編鐘のライブ演奏が催されています。
ライトアップされた、西安(長安)の鐘楼
ライトアップされた、西安(長安)の鐘楼
鐘楼、「長安の春」
鐘楼、「長安の春」
鐘楼内の編鐘レプリカ(複製品)
鐘楼内の編鐘レプリカ(複製品)
編鐘レプリカ36鐘
編鐘レプリカ36鐘
踊りの入ったライブ演奏
踊りの入ったライブ演奏
♪サウンドをお楽しみ下さい♪
北京「労働人民文化宮太廟」
レプリカで最も大掛かりな編鐘は、「中華和鐘」と呼ばれる108鐘の編鐘です。
ミレニアム(2000年)を記念して造られたもので、打ち初めは、当時の国家主席江沢民が行いました。
現在、故宮の一角の北京市労働人民文化宮大廟に展示されています。
太廟
太廟
「太廟中華和鐘展」
「太廟中華和鐘展」
編鐘「中華和鐘」
編鐘「中華和鐘」
編鐘108鐘
編鐘108鐘
北京・北海公園内「茶館」
北京市北海公園内の「茶館」でも、編鐘のライブ演奏が行われています。
北海公園
北海公園
鐘棒で甬鐘を撞く
鐘棒で甬鐘を撞く
琴や笙との合奏
琴や笙との合奏
♪サウンドをお楽しみ下さい♪
上野「東京国立博物館」
1992年春、東京・上野の東京国立博物館で「特別展 曽侯乙墓」が催され、
日本で初めて曽侯乙の編鐘が紹介されました。
曽侯乙の編鐘レプリカ
曽侯乙の編鐘レプリカ
上段に「鈕鐘」、中段下段に「甬鐘」、下段中央に「はく鐘」
上段に「鈕鐘」、中段下段に「甬鐘」、下段中央に「はく鐘」
ライブ演奏
ライブ演奏
中国のカリヨン
曽侯乙「編鐘」
取材
〒123-0865
東京都足立区新田3−35−32−910
(株)カリヨン・センター
TEL: 03−3911−5623
FAX: 03−3911−5623
Eメール:
carillon@carillon.co.jp    
トップ