スイングベルは、英語でswinging bell(スウィンギング・ベル)と言います。
鐘(ベル)を揺らして振り、中に付いているクラッパー(舌)を鐘に当てて鳴らすのが、スイングベルです。
教会の鐘楼で、ミサを知らせる、ガラ-ン、ガラ-ン、・・・と鳴る鐘のほとんどが、このスイングベルです。
swingの発音をより正確に表記すると、スウィングですが、
日本では、例えば、ゴルフのクラブや野球のバットを「振る」ことを、「スイング」と表記しています。
音楽(ジャズ)やダンスのswing も、「スイング」と表記します。
swinging bellはスウィンギング・ベルがより正確な表記ですが、日本人に、
意味が分かりやすいように、スイング・ベルと表記しています。一種の和製英語です。
スイングベルにも、調律され、ド・レ・ミ・ファ・・・などの音名を持つ鐘が、よく使われています。
数個の鐘を、和音を付けて鳴らしているスイングベルも数多くありますが、カリヨンとは呼ばずに、スイングベルと呼びます。
調律され、和音にはなっていても、メロディーの演奏にはならないからです。
英語圏では、スイングベルは、単にbell(s)あるいはswinging bell(s)と呼びます。
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スイングベル1鐘 |
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鐘の直径1.66メートル、鐘の重量2,815キロ |
平成13年1月1日に完成しました、山形県山辺(やまのべ)町庁舎の「平和の鐘」をご紹介致します。
山辺町新庁舎は、2000年4月にオープンしました。
鐘楼も同時に出来上がりましたが、中に鐘は付いていませんでした。
町が、「財政が好転するまで、鐘の設置は先送り」したのです。
そこで立ち上がったのが、町の有志20人です。
「町の新しいシンボルとなる鐘が付かないのは残念。町の予算で無理なら募金で」、と活動を始めました。
「山辺町から21世紀の平和の鐘を響かせる会」を結成して、広く町民に募金を呼び掛けました。
有志たちの熱意が通じて、まもなくお金は集まりました。
集まったお金は全額、町に寄付され、2000年末には、めでたく鐘楼に鐘が付きました。
「21世紀の夜明けと同時に、山辺町から平和の鐘の響きを伝えたい」と、
2001年1月1日午前零時を期して、この「平和の鐘」が、打ち鳴らされました。
その鐘の音は、町の人々の耳と心に、爽やかに、そして深く、鳴り響きました。
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オランダ・ハーグの国際司法裁判所を模した山辺町庁舎 |
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鐘楼遠景 |
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鐘楼近景 |
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鐘の表面に、「山辺町平和の鐘を鳴らす会2001年1月1日」と浮彫りされています |
「平和の鐘」 |
鐘 |
スイングベル2鐘 |
交通 |
JR左沢線羽前山辺駅より徒歩15分 |
打鐘時間 |
12:00と15:00の1日2回、2分間打鐘
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♪サウンドをお楽しみ下さい♪
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入口の看板 |
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森にそびえる鐘楼 |
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森の中の鐘楼 |
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磯崎新氏設計 |
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チャペル |
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鐘楼 |
鐘楼 |
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鐘楼 |
鐘の直径1235mm・重量1155kg・音名E1 |
♪サウンドをお楽しみ下さい♪
英語の銘板には、「フィラデルフィアのインデペンデンス・ホールにある
有名な自由の鐘の複製品は、アメリカの諸会社のグループにより、
マッカーサー元帥の提案で、日本の人々に贈られた・・・」とあります。
このアメリカから贈られた「自由の鐘(リバティ・ベル)」のレプリカ(複製品)は、
昭和27(1952)年に、東京・日比谷公園に設置されました。
同年10月24日に、当時の安井東京都知事によって打ち初めがされました。
打ち初め式の模様は、各新聞で全国的に報道されました。
ところが、打ち初め式以降は数年にして、全く忘れ去られてしまっていました。
鐘のクラッパー(舌)は無くなり、鐘を吊るしたシャフトも破損してしまっていました。
設置されて約60年後、東京都板橋区の美術館長高田明氏が、
「アメリカからの贈り物を粗末にしておくのは、日本の恥」と有志を募り、
修復費約1,000万円を募金で集めました。
そして、平成23(2011)年10月1日から、修復された「自由の鐘」が、
手動打鐘式から、リニアモーターによる全自動式に改修され、打ち鳴らされ始めました。
毎日正午の12時に、約1分間、自動スイングベルの「自由の鐘」は、
東京・日比谷公園で打ち鳴らされています。
この「自由の鐘」の補修工事、リニアモーターによる全自動打鐘化工事は、
私ども(株)カリヨン・センターで行いました。
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東京・日比谷公園に設置されている「自由の鐘(リバティ・ベル)」 |
背面 |
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アメリカから贈られた「自由の鐘」 |
背面 |
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リニアモーター・システムによる全自動化 |
背面 |
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鐘の直径約1,200mm、重量約1,000kg |
背面 |
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日本語の銘板(塔の正面) |
英語の銘板(塔の背面) |
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横浜市郊外にある結婚式場 |
正面 |
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挙式の際、鐘が鳴り響きます |
鐘の直径778mm、重量285kg、音名C2(ド) |
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スイングベル2鐘 |
交通:名古屋鉄道線知立駅下車 |
奈良県大和郡山市にあるレストラン「ル・ベンケイ」に、
平成16年2月、エレガントな「ウェディングベル」がお目見えしました。
オランダ製自動&手動兼用スイングベルと、
フランス製手動スイングベルです。
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中庭は、パーティー会場としても使われています |
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ロープを引っ張って、手動でも鳴らせます |
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オランダ製自動&手動兼用スイングベル |
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鐘直径617mm/高さ594mm/重量140kg |
レストラン「ル・ベンケイ」 |
鐘 |
オランダ製自動&手動兼用スイングベル |
交通 |
近鉄郡山駅より、徒歩10分 |
打鐘 |
12:00と18:00、1日2回1分間打鐘
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JR難波駅「ホテルモントレ グラスミア大阪」チャペル |
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挙式の際、鐘が鳴り響きます |
塔屋側面 |
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日本初の「リニアモーター・システム」! |
鐘の直径617mm、重量140kg、音名E2(ミ) |
♪サウンドをお楽しみ下さい♪
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入口の看板 |
聖ヴィンセンシオ愛徳姉妹会修道院は、1992年に移転・新築されました。
四国大橋の建設に伴い、橋桁(はしげた)の場所にあった旧修道院は、
現在の(神戸市垂水区)舞子台に移転を余儀なくされました。
移転して3年目の1995年に、あの阪神・淡路大震災が襲いました。
旧修道院一帯は大きな被害を蒙りましたが、移転した高台一帯は、大きな被害は免れました。
新修道院も、幸いにも、被害は最小限で済みました。
十字架の下の塔屋の鐘も、傷ひとつ負うことなく、新築当時のままに、今も爽やかな音を響かせています。
「アンジェラスの鐘」として、毎日正午12時と午後6時に、約1分間スイングして鳴り、
修道院では、アンジェラスの祈りをささげています。
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修道院正面玄関前 |
屋根越しに四国大橋が見えます |
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高台に建つ修道院の塔屋は、遠くからも見えます |
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鐘の直径617mm、重量140kg、音名E2(ミ) |
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塔屋からは、四国大橋と淡路島が望めます |
♪サウンドをお楽しみ下さい♪
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1988(昭和63)年設置 |
後方にJR児島駅と瀬戸内海 |
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鐘の直径:715mm(大)・450mm(小)/重量225kg(大)・57kg(小) |
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音名はCIS(ド♯)2とA(ラ)2 |
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スイング&ハンマー兼用ベル2鐘 |
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「タオル美術館」 |
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タオル美術館中庭 |
タオル美術館中庭 |
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鐘楼 |
鐘楼 |
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手動&自動兼用スイングベル |
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スイングベルE(ミ)2 |
♪サウンドをお楽しみ下さい♪